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2.断熱コンクリートを利用して快適な室内環境を実現

従来のコンクリート工法との違い

エコワンハウスは、組立て・取り外しする従来の木製型枠を使わず、断熱材を兼ねた型枠を使用します。
型枠をはずす手間や、新たな断熱材の施工が省かれるので建築コストを低減します。
さらに、断熱材で包まれたコンクリートは、外気の影響をうけず長持ちします。

詳細断面図

 

コンクリートの内部温度及び含水率

2005年8月11日〜10月18日 旭川市内 水分計で測定

コンクリートの内部温度及び含水率

※参考文献:第21回寒地技術シンポジウム論文
長谷英法、成田優、只石光昭「断熱型枠コンクリート建築」におけるコンクリート壁の温度と含水費の推移(2005.12)

外内両面55mmの「断熱コンクリート」壁(180mm)に温度計と水分計を設置し、約2ヶ月間継続して測定しました。 含水率は打込み当初の8.5%から2日で6%、その後約1ヶ月をかけ4%に下降し、その後ほぼ横ばいで推移しています。

 

断熱性能を試す1000℃加熱試験

2002年10月1日 北海道立北方建築総合研究所

この加熱試験から、120分経過時点での加熱側温度1041℃に対して非加熱側の断熱材表面では28℃という結果が得られ、コンクリートの火災への対応力とともに断熱材がもつ優れた熱遮断力を知ることになりました。

参考資料(PDF)>加熱試験状況

 

新技術開発の地域経済性、市場性

リーズナブルな木造なみの価格で提供できることがこれまで6年間の事業実績で実証されており、長期的・総合的な見地からも地域の居住者にとって経済的負担の軽減となります。

 具体的には、工期の短縮やコスト縮減が可能な材料・加工・運用・維持修繕・解体処理までのトータルコストを提示して、設計・積算・受注の各段階で顧客ともども適切に利益が確保できる提供・経営体質を築くことができました。

 さらに、省資源・リサイクル性の向上、強度・耐久性・品質の向上、寒冷期施工への適応、施工精度の向上による省人・省力化、作業環境の改善による労働安全性の向上と多方面での優位性を備えている。現状の「用途限定・短命廃棄建替え型のスクラップ&ビルド」の低減と、これからの建築手法で考慮されるべき先進の経済性ニーズにも大きく寄与できます。

 戸建て市場を独占する木造などの建築費にさらに、所得入居してからの光熱などのランニングコスト、経年劣化に対するメンテナンスコストを加えるライフサイクルコストの低減効果を比較提示してきたことで、建築費としては僅かな割高な外内両断熱コンクリート工法の高機能、低廉価格を理解し実感できる人たちがユーザー層として定着し、増加の傾向にあります。

 

 

外側と内側の両断熱で床暖がなくても床が暖かく快適です。
コンクリートの特性を活かした仕組み

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