平成9年度 北海道技術・市場交流プラザをはじめるにあたって
                            Kamui-tad
                            平成9年8月12日
地域特性を活かす新しいネットワークつくり


初年度の昨年は、《見る・聞く》を多彩なジャンルで貪欲に味わいました。メンバーも一部入れ替わり、新たな気持ちでプラザを継続する本年は、一人ひとりの情報発進から地域特性をうまく組み合わす活動を進めます。
 豊かな自然のこの地域は『21世紀の元気つくり』に最適です。ここには先進的な医療関係者や安心な食つくりの農業関係者、私たち中小企業と共に働き一緒に暮らす人たちがいて、地域が一体となって取り組んで相乗効果を発揮できるような特性があります。
 今年のプラザは元気な暮らしを願う地域の同意と共感を集め、会員外の企業はもちろん地域の人たちと大学や研究機関、行政と一緒に「新しいスタイルの仕事創り」に取り組みましょう。
   
・地域ニーズはあなた自身の周りにたくさん埋もれています。

・それぞれの職場の枠をとれば互いが地域の生活者です。
   

・集まりを利用して自分自身を知ってもらいましょう。
   
・新しい交流を積み重ね、自己表示の機会を増やしましょう。
   
・周囲に同意と共感の集まりをつくりましょう。
   
・新しい集まりで地域の特性を再発見しましょう。
   
・新しい交流から暮らしよさの工夫に取り組みましょう。
   
・地域ぐるみの取り組みに発展させ、生活者と産・官・学で新しい工夫を提案しあい、
 新しい組み合わせと役割分担の試行繰り返しから「21世紀の羅針盤」を創作します。

参加されるみなさんそれぞれの意識変革で、行政主体で進められた計画から基本設計、実施設計などの地域プランが、これからは地域ぐるみの小集団活動で進められ、地場企業に関わりが深い制作・設置、保守監理などの仕事には「何故、どうして」の理解が自然にとりこまれ、地域ニーズを満たすこれからの仕事つくりが進められます。
 要はプランナー・デザイナー・ディレクター・プロデューサーの役割が行政主体に存在していたのを、これからは地域ぐるみの小集団参加型、

もちろん地域で仕事する私たちにも、これまでのエンジニアオンリーの意識を捨て、小集団活動に積極的に参加してプランナー・デザイナー・ディレクター・プロデューサーの役割をもてるように自己改革が求められます。
 このプラザ参加の私たちも意識変革から、身の周りの自己ニーズを地域ぐるみの工夫で「地域支援産業」に進展できる可能性に挑戦し、「地域の新しい仕事の創造」を進めませんか。以前から取り組まれている「北海道産業クラスター創造」をはじめとして、各地でパートナーシップによるまちづくりが活発になってきました。中小企業を担うあなた自身の「地域の暮し良さの工夫」を小集団のネットワークとして進めることで、「地域の新しい21世紀の羅針盤」がつくられます。互いの個性を尊重しあい、めまぐるしい変化に対し勇気をもって進みましょう。
 平成9年度北海道技術・市場交流プラザで相乗効果を発揮しましょう。「どうぞ、ご一緒に。」





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