地域システムの提言

  平成七年度 道政モニタ−を終えるにあたって
   活 動 的 な 若 者 発 掘 と 世 代 間 交 流 を
                            1996.03

物の豊かさを追い求めることから景気の上昇が続き、次第に国際化に包まれ、みんな自覚がないまま荒波にもまれはじめました。海外から安く仕入れ、別の国へ高く売ることが日本の特技でした。最近は逆に、高く仕入れ、安く売るしかない状態がおきたり、やがてはもっとひどく、仕入れることさえできないことが起きるかもしれません。いじめの問題も今は社会に広く定着したようです。

自然の生態系が崩れ、つづいてモラルが低下し、これまで良かったはずの社会システムが次第に余されてきました。私たちがこれまで恩恵を受けたはずのシステムが、21世紀の本物の豊かな社会構築には役立たないみたいです。各級議会や行政ばかりか私たち自体が旧来システムにまだまだ固執し過ぎています。これからの私たちの社会システムを認知するのは世界中の人たちでしょう。

また、地方ではそこに暮らす人たちがこれからの選択・決定権者でしょう。暮らす人たちの同意と共感を得ること、そしてその原理・原則は国際社会の中にあります。国際社会の中で地方の生活が成り立つにはどうすべきかが、私たちのこれからとるべき道と考えます。

また、地方ではそこに暮らす人たちがこれからの選択・決定権者でしょう。暮らす人たちの同意と共感を得ること、そしてその原理・原則は国際社会の中にあります。国際社会の中で地方の生活が成り立つにはどうすべきかが、私たちのこれからとるべき道と考えます。

これまで主流の行政が少数で決定し、生活者に後から公開するシステムは受け入れられないようになるでしょう。生活者が行政と日常的に交流をはかり、国際化の中での地方自立を協議しながら、相互同意と共感をもったかたちの地域システムが求められています。

。これまでも行政には適正な情報・優秀な知識が多く集約されています。国際化での辛酸やリスクを抱る活動は民間が数多く体験しています。そして重要なことは、行政マン・企業人共に地域の生活者ということです。相互の日常的なコミュニケ−ションネットワ−クこそ、これからの地方の豊かさを高める必需の事項です。

そのためにも、行政・民間共に活動的なやる気あふれる若者を発掘し、雰囲気を盛り上げ、やる場・機会を提供し、世代・グル−プ間の交流を促すのが大切です。
 いま地方に求められることは、同意と共感を得ながらの、世代間・地域間交流による人づくりです。人づくりの継続による次の世代へのつなぎです。私たちもつなぎの世代としてがんばります。

先輩世代からも教えを受け、二十代・三十代の若者とさらに交流を深めます。暮らしやすい北海道のためにも次世代につなぎます。
  活動的な小さな集団がたくさん自立することを夢見て。

 

 追 伸
 冬まつり会場の事務局のプレハブをデコレした若者たちの感性と底力には新たな感動を覚えました。続けて雪あかりでも作品制作を徹夜で頑張ってくれました。また、別な若者によるバサ−スキ−大会の支援イベントは急遽の企画で、参加の呼びかけから二週間の短い期間で実施されたものです。私たちは実行委員会への呼びかけと事務局との打ち合わせの仲立ち、当日の関係者との連携仲介をしただけで、内容の企画から運営は短期間で彼らが組み立て実行した成果です。

私たちの近くには個性あるすばらしい若者の集団が数多く存在します。磨かれた感性のネットが張りめぐっています。このように程々の支援があれば、若者の方が私たちより国際化慣れしています。新しい社会システムにはこれまでの活躍世代と、今活躍している世代、これから活躍すべき若者の連携が必要なことはいうまでもありません。
 彼らにははじめから私たちにない個性ある選択・決定権が備わっていることも否定できない事実です。
 そして、行政組織の中にいる若者もその一員です。





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